〈メモ〉構成的に霊感を欠く過程

 私は、構成的に霊感を欠く過程を描き出すことは、それなりに
面白いとずーっと思っている(詩でも文学でも、音楽でも絵でも)。
霊感を欠いたあと、ロマン主義的に嘆き、それを回復したり再導入
することを目的としない。単に淡々と霊的ではなくなり、その後
もう少し複雑な来歴を持ったレイヤを引き寄せる・・・ということ
がきめ細かく行えれば、あとのどうでもいい軋みを抑圧出来るのでは
ないか、という気がする。