2008-01-01から1年間の記事一覧

年越し

今年は色んな意味で凄く有意義な一年だったので、愚痴も含めて飽きもせず話を聴いてくれた人、色々伝えてくれた人たちに感謝します。来年はもっと具体的な事が出来るよう、何が自分の身動きをしにくくするのか、価値観の芯になっているものが何なのか見極め…

年末は予定通り折口信夫と、古本屋で購入したエミリー ディキンスンを読みながら、年越し。初詣に行くために色々と下調べをする(年初めは神道式なのだった。クリスマス当日は10何年かぶりに教会のミサに出ました。遡りにくい程昔から信じられている宗教の…

Season’s greeting

鳥が刺繍の赤い実をくわえています。

丸い椅子

背もたれにカボッションのトルコ石が幾つも嵌め込まれている、チーク材はまだ匂いたつような気がする。段々と鋭さを増す脚先にプラスチックのカバーが履かされているのは、床を傷つけない配慮としても余計ごとに見える。 プラチナで出来ているワイヤハンガー…

ふるやんのパース教室

パース教室に通っていたのだけれど、高い割に上達が感じられなかったので、来年から私に借り(正確に言うと感情的負債)のあるプロの画家にパースを習おうか(通信教育で)、と思うのだけど、いまいちちゃんとリサーチ出来ていない。売り絵(昔衛星放送の「ボブの…

便宜上、

宇宙との一体感をモンドリアンの絵(三色使ってます)で示したのでご寛容の程を、、 という感じのパース。 10月17日の日記に書いたような小さい空間の中にあるエレメントのかたちについて、すぐに言葉にすることはあっても、絵が手についていない。でも絵とし…

なにをやってるんだか

という気がしたけれど、深夜にMacbookのテーマソングの「New soul」という曲を聴いてぼろぼろ泣いてしまう。少し前にラジオから流れていて、なんかこういうオリエンタルな感じの音の流れはわかる感じがするなぁ、と思っていたのだけれど、歌詞を読みながらす…

アンドリューワイエス展

アンドリュー ワイエス展を見に行く。 味気ない絵の気がしていて嫌いだったのだけれど、かなり昔から名前をきいてた画家(趣味で絵を描いてた家族がワイエスを好きで、スケッチブックを見ると貝殻とか何かの機械が、なんかそういうタッチで、硬質で目線の分だ…

鳩居堂の年賀状

年賀状だけでなく、手紙をやりとりする時よく鳩居堂を使っていたのだけど、やっぱり粗製乱造なものと根本的に違う雰囲気があるなぁ、と思う。 年末らしい話をいくつかききながら、年賀状も暑中見舞いもちゃんと復活させようと思う。 ♪ このブログに付け焼き…

駅の古書店

新古書店と違う拘った品揃えの古本屋さんが駅にあって、おもわず覗いてしまう。国書刊行会から出てる新青年のモダニスム文学集が、ぜんぶ揃っている。中村真一郎がたくさん。人の往来が多い駅で、ほかに見た目も味もソフトクリームだけどフローズンヨーグル…

「依りしろ」と現実感

電車に乗りながら白川静さんについて書いてある本を読み、あまりに面白いので乗り過ごしそうになる(という書き方もなんだなとは思うけれど、文字そのものに本来宿っているはずの磁力みたいなものを感じる。関心があったけれど、初めて読む入門書だった)。

季節感

一年の無事と来年幸多いことを祈って、、かなりおまけしてもらっちゃった熊手。鯛がとても可愛らしい。厄払いの柏手をしっかり打ってもらう。 鳩居堂で年賀状を購入する。 年末に折口信夫を読み耽ってしまいそうな気がしてちょっと怖い。 ♪ ここは「古代」じ…

こんなところ、、

「言語中枢で起きていることの解析」は、テクノロジーなしでも想定されてたし伝達もされてましたよね、などとお話ししつつ、出向いた先があまりにもアースダイバー的に凄いところだったのでびっくりする。龍の絵が天井に刻まれていた。私は霊感と言うものを…

言語情調論

本屋で折口信夫『言語情調論』を購入し、電車の中で読み切る。(ただ、ノートしないとしっかり意味が取れない部分が多い)。この論文の中で折口が書こうとしているのは言語の音律と結びついた情緒が、外界に対置される事でというのはどういう事か、という事で…

Sweet talkin’ guy(なにが)

内田樹先生、、、泣かないで、、、 というか、駄菓子屋さんを開くときには、私に内装計画をさせてね と思うのだった(今日の内田先生の日記参照)。http://www.sweetslyrics.com/353252.Chiffons,%20The%20-%20Sweet%20Talkin%27%20Guy.html 出だしがすごい…

JAPANTEX

インテリアの展示会に。すごく見ごたえがあり、知人に渡すためカタログを確保する。 ♪ 「日本語が亡びるとき」をおおかた読み終える。 同調や転移の対象としての夏目漱石(や、福澤諭吉)というのが、私にはない感覚なので、近代文学に対する強い愛着で文学世…

さっそく「日本語が亡びるとき」を読んでみる

面白い。読みながら(まだ途中までしか読んでいないけれども)、エッセイや論文で山カッコ<>が使われている場合に、それは書き言葉に対する意識か現象学的還元のあらわれで、どんな本でも出てくる訳ではないんだな、という事に、今さら気付く(というくらい、こ…

意識される言葉

「きれいな日本語の破壊」に対するバックラッシュ。 「日本語が亡びるとき」という本を読んでみよう、と思うのだけれども、その前につらつら思いだす事があった。 たかだか15年位前、リアルタイムで読まれている「日本文学」と批評のコトバは「美しい日本…

クリスマスツリーは今年オレンジが流行りなのか、暖色系のものを見る。それと今日は出先で完璧に女装したおじさん(デニム地のスカートに、ボアのブーツを履いている)を見掛けてしまい、重ねて真っ赤なシャツの上に風呂敷みたいな唐草もようの布を巻いて分厚…

寒いといいつつも、冬なのに変な暑さの日が昔より増えた気がする(地球温暖化のせいなのかしら)。ともかくあれこれ考えるのに冬の方がよくて、段々イルミネーションが増えていくと機嫌もよくなるのだった(前出のなんか貧相なグラビアアイドルもそうなんだけど…

リビエール(3)

髪は黒々と長く、円卓はくすんだ赤であり、彼女は赤い半月形した木の卦札を背中で感じていたのだけれど、暗がりの中では身体をとおりぬける龍以外、これらの色と構図をはっきりとは認めないのである。身体を通り抜ける龍は、水辺を散歩していて、平坦で水の…

リビエール(2)

常に皆、棲んでいるのだった。この場所では、華美な店の中で、字画の多いその生き方を命の上に引き当てていた。鳥はよく鳴いて、その時羽根の色がいつもより少し濃く見える。店からも白い浮薄な籠からも解き放たれて、河に直接命が溶けるのはそんな時だった…

リビエール

河畔のある町で、湿った空気がながれる。細かい明かりのなかにリビエールと赤で書かれた看板が浮かび上がり、文字をランプの鋭い光が照らしていて、謎めいていて綺麗に思う。完全に照らしだされたその言葉の意味するものは河だったけど、奥には龍の気配を抱…

枝ぶり

積乱雲のなかに突き刺さるように、青い針葉樹が生えていて、そばを通るとき金色の光の路が、歩いている場所の陰りを晴らすように広がる。それは何故か音も帯びていて、幾重にもかかる異なった音域がよくさらした布のように途切れず、自分の感覚する箇所を打…

ようやくまともに / 内田樹先生の断筆

プライバシーの平準化についてようやくまとまった感覚がもてる(日常生活がとして赦されていて、監視を被っているわけでも「洗脳されていて、思考が奪取されている」わけでもない状態まで揺りもどすのに、存在論や現象学をどれだけ援用出来るのか、というのが…

ちょっと「この考えだけはどうにかしとかないと」と思うので書いとく。 (自分でも何となくデリカシーが無い感じがするんだけど。) プライバシーがまるごと飛ぶ少し前に付き合ってた人と当時婚約してて(今幸せになってくれてるといいんだけど)、写真はその人…

バスタブ

道路の中に張り出した、赤い実をつける樹の枝の上に、私の場所は乗っている。 空とのつながりを残した、それを垂直におこした壁は白くて清潔であり、 あらわれ出ているものと、個別の心理の境界でもあった。 そういう言いかたは、すごく世の中に合わなくて−…

ヴァナキュラーなもの

電車に乗っている時に、よく沿線沿いの建物を眺めて色々と考え事をするのだけれど、 つくづく一部屋あれば人はまともに癒えられるし、次の日ぐったりすることもないのよね、 と感じる。でも同時に否定神学みたいなものの事も考える(という意識が、私は結構…

幅木は金泥の鈍い金色で、その上に雪ヤナギの枝(5つの花弁がくっきり丸くおかれている)が細く絡んで幾本も描かれている。もやがかった水色の壁紙が貼られており、部屋の全体は高さがなくて幅木がよく見え、その上の水色の壁紙はどうとでも感じとる事が出来…

秋らしい舐めるような陽の流れ。 たまたま2日くらい前に、起きがけものすごく変わった考えが沸き起こってきて、精神的なロスの部分を代補しようとしている何かがあるのかな、と感じる(中庭の明るいところに女性が横たわって、淡々と考えごとをしている、と…