2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

意識についての論文を一個だけ書いたことがある。 思い出すのは(今も辛いことなのだけれども)、資料を 集めるのに凄く時間がかかったことだ。幾つか言い方を 考えていた。一つはカジュアルな意識変容で人は救われるか みたいな話。もう一つは詩の垂直性が…

フラミンゴ色のリボン

小さくてストイックな感じのする、冷たい、四角い石鹸があって、 混ぜてあるミントの葉のせいで肌に当てるとすっきりする。がんじが らめにフラミンゴ色のリボンをかけると、洗面器の中へわずかに夕焼 けの感じが流れ出た。 フラミンゴ色のリボンは重宝する…

弱気相場師

陰謀論と被害妄想の愛好者かも。「その潮流の決まり文句は、言ってみれば、何ものにも惑わされるな、 となろうか。おのれ自身の感覚のみを信じるべし。手を突っ込んで石 まで掴め! これは魂の暴力的な禁欲運動であって、そこから新しい 方向における強大な…

久しぶりに

ムージルの「三人の女」を読む。面白い。 マッハの物理学がムージルに影響を与えたと読んだ事がある。 物理学や量子力学による去勢が外傷化し得る部分と、そうでない 部分がある。外傷化し得ない部分が感覚であるように感じるのだけ れども、感覚一般に対し…

外傷化しやすい領域

言語とセクシュアリティと部分対象の関係が、崩れたり混交したり している過程はあまり可視化されない。けれどラカンやそれについて 書かれた本を読んでいると、その混交の過程がひとの外傷化しやすい 領域だということが解る。 混交の過程を視ようとする神…

集積回路

単に「集積回路」というものに対して、昨日の私ほど ロマンチックに考えてた人間は他に居ないんじゃないか、 と思う(何かが累積しているところ、というのは、何でも 悩ましい感じだと思うけれども、そこを通る情動がどう短絡 したり引き伸ばされたりしてこ…

ラカン癒し系/

「メディアと無意識」面白い。 ・・・思えば、「ラカンの精神分析」を読んだ時に、患者の女性の台詞で 「ナッチャンレモンコンニチハ、ナッチャンレモンコンニチハ」というのが あって、ああ、こういう言葉が聴き取られる場所を思い浮かべるのも無駄な こと…

6/27伝達状態の一定性

ただのメモ。 「脳のいかなる過程も連想や思考に対応してはいない。だから脳過程から思考過程を 読み取ることは不可能である、という仮定ほど自然なものはないと私には思われる。私の いう意味はこうである。私が話したり書いたりする場合、話された思想、或…

ブライアン・ウィルソン/神のみぞ知る?

一度聴き始めると、ずーっと繰り返し聴いてしまう。いい曲ばっかり。 思わず衝動買いで「イマジネーション」を購入する。何となく(なんでだろう)ウルフの 海も、ブライアン?ウィルソンの海もつながってるような気がする。これが生きてることだ、 と思わせ…

ポップ・イコンとしてのロボトミー

に惹かれていたことがある。寓話性の高さと暗さ。人が人を操作可能な ものとして扱うこと、から逆に措定される精神というものの在処。(それは 殆ど場所のことだと思う)。 その中で誰も癒されないようなソフトマシーンを探して、夕暮れ時にうろつくことがあ…

???部分的に、人がブログに書いているような事と同位しないで欲しいと思う。 (東欧SFのこととかもそうなのだけど。これが延々多方面から、私の生活領域にま で及んで異常な感じだった。この際関わってる団体は何でもいいのだけれど、私は もともと中共とか…

メディアと無意識「夢語りの場」の探求

新宮一成 編著「メディアと無意識 「夢語りの場」の探求」を衝動買いする。 長い事「ラカンの精神分析」のファンだった。人は夢と詩的言語の中で 織られることがあり、その時に内心(そもそも内心って何か)で、どれだけひどい 事を考えていようと、明らかな…

地軸ナンバー

地軸という名のマッチ棒が売られている。箱には、地面から光を発しながら回転する ロケットの絵が描いてあった。手にするだけで、天体そのものの行き方を思い起こさせる ようで、マッチにしてはとても壮大だった。火薬を含んだ紙帯は、ロケットの上にもある…

ピリオド

小さいピンク色の鈴が二粒、想定された場所の上で鳴っている。それは意志を持っているように見える。 けど想定された場所というのが解らないし、ピンク色の鈴っていうのも何を示しているのか解らない。顔 を近づけてみれば解る。生の代用物。 最初雲はきれい…

暴力のたわむれ

ロベルト?ムージルのエッセイについて、いくつか考えていることがある。 素朴に不安になるのは(この時期の色々なエッセーを読んでよく感じる ことだが)いま何故、一度問いとして終わったような事が全然 別の科学的スケールで切り取られていて、なおかつそ…