2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

やわらかい花壇

古びた石が二段積んであり、それは深刻な黒色をしている。けれど内部に水を湛えているような気配もある。石の上面に苔がやわらかく密集して生えており、何か別の景色から切り出してきたように鮮やかだった。眺めていると空気を円に滲ませながら、それは黒色…

メモ

「意識と認知の関係の主な結び目は、現象に関する判断にある。われわれの意識体験は、孤絶した現象の真空地帯にあるのではない。われわれは自分の経験とその中身を自覚し、それについて判断を下し、そしてそれについて主張するに至る。私が赤いという感じが…

夏の映画

インディ ジョーンズを見る。たぶんテレビの再放送で最後に見たのも5年以上前で、インディ ジョーンズという人がどういう立場の人かとっさに思い出せなかったのだけれど、オープニングから数分でこの話はちょっと含蓄があるなぁ、と思った。時節は冷戦構造…

二重真理説について

つけ焼き刃みたいな感じだけれど、ガリレオと二重真理説について少し確認する(哲学的真理と神学的真理の違い、みたいな事らしい。つくづく、そういう考え方があったという事が思い起こされにくいというのは怖い事だと思う)。 神学的真理を担ってるのが正当な…

かけらの家具

エメラルドの波をアームに取り付けた白く、小さい椅子。座面には白い 繻子がくまなくはりこまれており、座ると背やアームに彫り込まれた波と 風と何か明滅するもののモチーフが、神経や心理を内側からゆっくり「大丈夫 にする」。大丈夫になったまま、あまり…