立体視

気候が過ごしやすくなって良かったと思いながら。さすがに9月下旬のよい感覚の広がり。虫が鳴いている。

長期的展望の下に、数を数える、その程度のことを。
     ♪
「99の接吻」(という「冥土めぐり」と一緒に所収されてる小説)は、ああ〜! という怖い感じの、
キリスト教系女性の、なんか、そういうお話であり(倉橋由美子の「貝のなか」とか高橋たか子がそれで
とても怖かった)、一応個別の実体がある数名の女性が超越的(否定神学的?)な男の作用で基材から
混交するという、考えてみればオーソドックスにラカンぽいお話なのだが、小説はともかく何だか訳の
分からない否定神学的出来事のせいで現実もそう在るととても汚らしい。
それが曖昧な語彙で霊現象みたいに言われてる領域があり、ちゃんと解明(というと大げさだが、少なくとも
整合性を取って説明する準備)くらいはしなければならないのではないかと。
     ♪
定位置から正統に「見る」「感じる」みたいなことを考える。