本(つづき)

年末に購入した本二冊も読了する。ああ、本があってよかったな、という感じ(何の感想にもなっていないけど、ある考え方なり説なり形式が現在のなかで読み替えられて、凄く現実的になる、という出来事は、いまだに本の中で一番鮮やかなんだと感じる。元気が出る)。
「はたもの」の選び出しが生身の人間の意識を直接問う事によって行われる時代、という考え方自体が間違いで、民俗学の一番ラディカルな所ではいつもそんな事しか起こっていないのかも知れない。けれどそれを現在進行形の現実の中で上手く整合し直さないと、選び出しをする人のセンシュアリティの過剰と、選ばれる人の被る多大な迷惑で話が固定してしまうなと感じる。(こんなこと一瞬も考えない方がよい場合の方が多いので余計に)。