離れた快

小さく離れた快楽
ここには人がいない
長くとりもどされた時間があって
継ぎ目を合わせる
場所の
なかにある私の




離れた快は遠くに
ふたつの影をもたらす

覗きこめば空の色で
いつも別の鳥が横切る


ふたつの影が


あわせて呼んでいる
さえずる
それが ここのはじまり
ここを歩く私の
快の 生の