方法序説

デカルトがオランダの起伏があって波と貿易で洗われているあたりで、心理と身体がどう切り結ばれているかしっかり考えようとした時に、何年も体感がおかしくなったはずだ。(トランクに人形を入れて持ち歩いていた、という挿話を読んだ時、切実な話だなぁ、と感じた)。
前後不覚になることに対する怖さがあったのと、ただ単に身体を動かせないと続きが書けなかったという理由で、昔ノートをまとめながら、よく動いていた。そういう時に書きかけのものがあった作家を可哀想だと感じていて、足を組み直したり深呼吸する時の普通さ、自明さも、何か論旨をまとめる事の支えになっているように思った。