雪か

私雪にあんまり慣れてなく、比喩的にも好きじゃなく、早くやまないかなと思う。寒いし積もると歩きにくいし。
何となくあの色を見ると、普段白い色として選んでるのはオフホワイトか少し暖色よりの白で、真っ白じゃないのだなと改めて思う。スノーホワイトっていう色名の扉のキッチンを昔納品したことがあるのだが、本当に真っ白でも周囲の壁紙の色は暖色だった(そして、台輪とかレンジフードはシルバーで、これは金額的に1、2万高くなるのだ。でも黒よりシルバーを最初から指定して選ぶ人も多いような気がするので、価格差なくしたほうがいいのではないかなぁと思う)。
そんなのを選んで納得しながら家にいるとき、合理的で哲学とか一切関係なく具体的な心もちになるような気がする。しかもその合理の中で出来ることは相応に多い。

上記の記事を読んでから気になって、メーカーのキッチンの扉シリーズを調べてみたのだが、「〜ホワイト」と色名についているものだけで5色以上ある。システムキッチンの色は白が一番人気で、多分どこのメーカーもそれくらいは作っている。色味を比較するのに日常性が保たれていなかったりするのは何となく変なので、切実に住宅業界が不況を変な精神論でごまかすために、生身の人間を相手に妙な脅動をしていないことを望む(大抵のメーカーさんはすごくまともで、だから苦労してる部分が大きいのだけれど。たちが悪いのは精神論と方法論しか売っていないコンサル会社とかで、この人たちのおぞましさは凄まじい。前出の詐欺師もそうなのだけれど、直接関わりになっていたときから個人情報の不正入手と訳の解らないパクりしかしておらず、それって御大層な理念と矛盾しないのと思う)。
人ごととはいっても年頃の女の人と成人前の男の人が、事情があって平穏に過ごせていない、というお話を聞いて、胃が痛くなる。不動産の価値が完全に属人的に処理されちゃうのも気味の悪い話だし、そういうひとたちが気分よく生活感情を立て直す場所がないのもおかしい。どこかの土地が余っている地方自治体に、転地療養所みたいなものでも作れないかしらと思う(ウィーン分離派の展覧会を見たりすると、公共施設の建物や内装に説得力があるので、そんな感じのものがあるといいと思うのだけれども)。
その程度の事しか言えない、なんの威信もない、誰も救えないにしろ、その実感の分だけフェミニストなのだが、「女三界に家なし」みたいな言葉は、端的に信じてはいけない。