ケンタウロス

ベンヤミン・コレクション「断片の力」を。ケンタウロスについて書かれたくだりですぐ前に書いた事柄の内実を確認する。とともに、「サボテンの生垣」という一文に大きな示唆を受ける(イビサベンヤミンが赴いていた、という事と関係なく、その後の人生の軌道ともあまり関係がないのだが、私ベンヤミンにどこかで南方系の治癒的な感覚を読み込んでないのか)

ケンタウロスミノタウロスを取り違える(全然違う生き物と思われ、すまない気になる)。このエッセーで書かれている「創造のユダヤ的な澄明さ」や「ギリシャ的悲しさ」に恐らく強く見覚えがあり、断片的なもの/ことに触れてそれらを外的に描写出来そうな気がしたものの、そこにかえる事はない、というのも、ギリシャ的なもの、ユダヤ的なものの特性でないかと。それらを読む前に予見する経路(それは端的に場所がそのような出来事に似ているから)が恐らく備わっているのだと思える。