堀内誠一さんについて

何冊かの絵本を昔読んだ。それだけで、堀内誠一さんについてあまり良く知らない。けれど時々、たしか雑誌「たくさんのふしぎ」に載っていた、楽器を弾いたり雑談をする人たちのモブシーンを思い出す。あれは本当に、書かれた言葉や描かれた絵の中に確かな雰囲気があり、現実に感じとっている自分の生きてる感覚の比重が、それにすっと馴染むという感じだった。
それで「差異と反復」の中の、幼生という言葉をそんな物として思い浮かべる。