ルノアール×ルノアールから

ルノアール×ルノアール展を見た後、「ヘンリー?ダーガー非現実の王国で」を見る。ルノアールの絵は素朴な良さがあったし、ずっと見たいと思っていたジャン?ルノアールの映画の、特に絵に対するオマージュになっているシーンは素晴らしかった。「ピクニック」のいくつかのシーンの、妙な硬さのある明るさが素敵。少し迷ったあと画商のヴォラールを描いた絵のポストカードを買う。
流れとしてそういう企画展を見た後、ダーガーの映画を見るのは悪趣味な気がしたけれども、見始めるとそういう趣味を問うレベルなんて問題にならないんだな、と感じる。映画を作った人はダーガーの作品が好きで仕方が無かったのだろうし、アニメーションになって動くヴィヴィアン?ガールズは、とても切実な感じがした。
話をしながら、つらつら見い出される事の不幸とか、そんなことを考える。
と、同時に、最近本調子が出てきてるせいか(というのは、自分にはムリ、というものがよくわかってきたせいか)、そのまま仕事の資料収集に行く。そういうのも二重見当識みたいなものだとして、どうでもよい病理のほうをすぱっと消し去りたいなぁなどと考える。