夜桜を見に行く

bobbinsmall2009-04-02

夕方の暗くなりはじめた時間帯の桜を見に行く。殆んど白に感じられるほど淡い桜色がきれい。思考停止もすべきだったのだけどお腹が減ってたのと抹茶を飲んでみたいのとでめげてしまい、小さい抹茶を頂きながら三色団子を食べました。水鳥が居るのを見るとそれだけで寛容になってる自分がおり、鳥を飼ったら楽しいだろうなぁ、、、とちょっと思う。 「書物の不在」を読む。濃いブルーに鉄色で印字されているのが素敵。そういうデザインとかフランスの思想書だという事につきまとうような修辞的な感覚とは関係のないところに、要は格好とは切れたようなかたちで、本の機能についての切実な感覚がある、と思いながら読む。例えば「そして空虚までもが構造に所属し、調整しうるところならどこでも、書物が存在する。これが書物の法なのだ」というのは本当の事であり、そんな感覚まで遡る限りにおいて(ひどい小説にそこそこ耐えられるように)ひどい感覚にも耐えることがある。けれどやっぱり、人の精神生活は書物であることにぴったりと重ならないので、人をそれらしく見せている空虚の覆い隠しを無下にすべきではない、と思う。

それで、やっぱり考えはじめてしまったからには、修辞としてではなく解りたいというのが実感で、意識とか書物のファンクションについての純粋な科学化や技術的解明がされるならば、もっと迅速にすべきだし、それが無理ならば、私の空虚は私で扱える形式を望む。