書物の不在(再読)

bobbinsmall2009-04-09

 もう一度ゆっくり読み直す。
 読みながら、フランス語を
 勉強しなおさないといけないなぁと
 つくづく感じる。
セクト規制法についてしばらく、色々
と調べているのだけれど、日本に研究家
がいないようで、やっぱり自分で少しづつ
読んでいくほか方法がないのかなぁと感じる。
本当は、日本はこの問題が
亢進しているはずだけれど、何も問題化されない
としたら、それはそれで大変に気持ち悪いなぁ
と感じる)。
 時間論の構成みたいなことを(仕事の準備の
合間に)考える。それから14行詩を二つ書く。

(タイトル無し)


はじけた場所のかけらが、窓のふちに
 集まる、小さな植物の葉の上に映ってる



 首をかしげて覗き込んでいる、かれの肩越しに
 きれいな青い空が、生き物みたいに迫っていて
 それは内部に、霧の気配を抱いてる



心を消しさる霧の気配を、助けだと感じるのは
心があふれすぎているからだろう
どこに行っても始末の付かないまま



これだけ暴れても仕方がないと 思えるくらい
悪態をついた(だけ、現実的な世界に踏みとどまり)
疲れて眠ってしまう間に、空も霧も場所のかけらも
全てがはじめに戻る これから証明されるみたいに


かれに証明されるときに 始末が付かないままに
全てが霧の優しさから零れ落ちる(はじめに戻る)




白い鍵は白い飾りを探り出す
新しい水しぶきがドアを濡らして 
それだけで 外に広がる
海の景色が見える



なぜか
そうして解かれたところで
私と景色の境目に痛みはなく
解かれたことに 呪詛ははりつかず



途方もなく自由だった
としても、この雑踏!
戻ってくれば色々なことが
反響しすぎる場所なのだ


一時間をそれとして使うために
まだ見ていないもののふちを
まだ見ていない形のままに
身体の前に置こうとする


 
           ♪
 「阿修羅展」へ。何体かの仏像があまりにきれいなので、じーっと見てしまう。
 修行している僧をモデルにした仏像は、見ててものすごい(とにかくものすごい
としか言えない)精神状態にならないと、こういうものを作らないだろうなぁと感じる。

 桜。
 奥の桜もきれい。