流れる器(5月21日:追記 マスクについて)

bobbinsmall2009-05-16

 部分対象が器になって流れる。風の中にもあるし、眼下に広がる時間的な景色の
中にも。それらが掬い取っているものは自然物でしかないのに、心と響きあう
ところがある。(薄い泡の沢山集まったもの。屈託を溶かすためにどこからか布置
されてきた、揺らめく光をほんの少し縁取るもの)。

 琥珀のかけらを沢山手のひらに掬う。中に虫が入っているとしても、具体的な
ことは何もない。ただひたすら湧き出してくる薄いあめ色の塊を掬う。ある一点
でどれが心臓の近くに置かれるべきかが分かる。覗き込んでもなにも無いが、色の
濃淡が自分と呼応している。

 街とか道とかいう括りを超えて、ファザードがあふれ出してくる。(ファザード
も器という気がした)。

何となく気のすすまないものがあったものの、「テクスチュアル・ハラスメント」という本を読了する。(この本の翻訳者である小谷真理さんの告訴理由である、公的な雑誌で自作をご主人の手によるものだと書かれたというお話について、デリカシーがないなぁと思う)。
読むのに気がすすまないというのは、テクストの毀損が、単に書かれたものに対する仕打ちに留まらなくなっている現況を思うため(遺伝子を究極の目的物として、内的な発語にまで肉薄する方法論に疎外されたりスポイルされる女性性、と書くと凄くフェミニスムSF的)。
 ・・・読み終わって、なんと言うか後味の悪さを感じる(この本が翻訳される経緯ではなく、単に人が人の書いたものに対して難癖をつけたり、ぱくったり、個人を消去するそのやり方について)。ドロドロしてるというか。
 
                                ♪
 感染拡大の対策になるのか分からないけれど、念のために某メーカーさんから出ている「抗ウィルス製」の壁紙というものを取り寄せてみる。
(ちょっと見ただけでは機能がよく分からないけど、色々なものが出てくるなぁ、という印象)神戸での感染は港があることと関係
してるのかどうか、3Mのマスクだけは買っておこうかと思案する。
国内感染者1000人、という説と98人、というのはどっちがほんとうか。
                                ♪
 21日:追記

 「基本的に長生きしよう、出来ることなら90までは生きよう」が指針の私は、テレビでインフルエンザ関連のニュースを見て
マスクを購入しました。(上記のような呼吸弁付のもの)。3Mの対ウィルス用のマスクもまだ購入出来るようです。これも
自分と身の回りの人のために購入。でももともとあまり風邪を引かない体質なのよね。