エピファニー

エピファニーという現象は、別に日曜学校に通っていたときにもそんなに近しくなく、
感じたこともないのだけれど、ある特殊な環境下では起こりうることなのだろう、と
思う(詩を書いているときの心理状態にはそれと近いものがある)。
 カルトの洗脳下で起きる閾下の変化と、普通のエピファニーとは違うかたちの変容
が現実に及ぼす影響を書いたら面白い。面白いけれど、単に近代的な町で個人をある程度
は信じながら生活している場合、10年も20年もそんな問題に縛られていることはない。
                 ♪
 「マインドコントロールの恐怖」も統一教会について書いたものだったけれど、改めて
すごいよね、と思う(ひどいよね、という感覚なのだけれども)。そういう文章を書いた
割りに、中国における龍がどういう意味を持つか、とか、婚姻にどういう意味を持たせている
か、ということに完璧に無頓着なのだけれども、何となく同じような語彙を共有してしまってい
る感じ(単に小説の筋書きみたいなものがふーっと現れてくる感じなのだ)。
 このことは何回でも書こうと思うのだが、私は本当にカルトに関心がないし、ひどい憎悪を
感じている。けれど当のカルトのほうで、心的構造なり現象なりに接近する方法を昔(例えば
1980年代)より、もっと専横的なものとして鍛え上げているのだろう、と思う。
(何の思い入れもない宗派の方法が自分の生活に作用することの気持ち悪さ)。
               ♪
 ブルームズデイ終わりに超雷。歩いていて殆ど空が真っ白になるくらいの雷が雲の中を
走る。ぼうっとした重たくて厚みのある感じの雲。               ♪
 ベーグルを自分で買って食べる。バニラ味のものとシナモンやクランベリーの入った
もの。玉ねぎの入ったもの。