LED照明について・2

 LED照明と電球。やっぱり明らかに熱量の削減にはなるなぁ、と思う。
(白熱灯を使っていると、特に夏場はちょっと熱い感じがする)。
 それに加えて10年間ランプ交換しなくてもいい、というのは大きい。
 特に公共の建物。病院や学校みたいなところでは、ランプ交換に人を
 雇っていたらその分の費用もかかるだろうけど、10年そのままでいいという
 のは便利。よく高いところで一本だけランプの切れた蛍光灯がチカチカいって
 いるのを見るけれど、LEDのベースライトがたくさん開発されたらそういう
 光景も無くなる。実際に確認してみると、本当に数年前のLED照明と違って
器具からの光に厚みと明るさがある感じ。使えるな、と思う。
 
               ♪

 車で走りながらつらつらと、小泉政権下のベストセラー(というか、「バカの壁」という
本)について考える。私は出版されてすぐ買って読んだのだが、読んでいる時は、昔松山巌「都市という
廃墟」を読んだとき、養老孟司という人の書いたあとがきにすごい違和感を感じたことを思い
出していた。(といっても、「都市という廃墟」を読んだのは13,4くらいの子供の時なので、その
違和感には「大人の事情」に対する機微が全く含まれていなかったかもしれない)。

 何が妙な感じかといって、そのあとがきには「ひとは松山氏の本を読もうとしない」って書いて
あるのだ。「うわさの遠近法」やその他の松山氏の本がいかに正鵠を射たものかが書いてあるのだが、
その後に「にも関わらず、ひとは松山氏の本を読もうとしない。」
 単純素朴に、「他人の本のあとがきに「読もうとしない」って書くものか?? 大体読んでるから
こうしてあとがきまでたどり着いたんじゃない」って思っていた。
 それから、これもまた単純素朴に、その後の数年間、図書館で借りて読む程度の唯脳論の読者だった
のだ。「ああ、こういう考え方もあるな」という気がして。サマセット・モームみたいな医者のシニスム
と、策とか神経的なものを凝縮した場(器官)についての関心を、自分には無縁のものとして感じ取って
いた。それと、途中でボコッと文章が短絡する感じのおかしさと。
 あのベストセラーは、結局のところその短絡と妙な去勢的権威主義の表れだったんだろうなぁ、と思う。
あまり仔細に書くと陰謀論になってしまうが、その実本の部数を出すために電通だの創価学会に根回しを
する方法や、当のその団体が個人を巻き込んで嫌がらせをすることを考えてみると、ほんと下卑た権威主義
だったとしか言い様がない(しかも、これも警察には資料を挙げて話をしているが、養老が顧問をしている
ソニー自体が訳の分からない動きで満載なのだ。今更ながら、なんて妙な会社で派遣社員していたのだろう、
と思う)。
 更に悪いのは、愚にもつかないものを表に出して、実際に人のプライバシーを漁ったりメディアに個人情報を
流しているにも関わらず、ご都合主義に持ち出される「統合失調」の言葉で、これじゃドゥルーズが泣くよね、
と思う。カルトが振るう暴力が実際に在るということと、他人に普遍症候群を押し付ける態度は多分、実際に
家系の問題とか複合的な問題で病気になった人の環境とも、その対応策ともリンクしていない。うそ寒い話だなぁ、
と思う。殆ど731部隊みたいな陰惨なセンスでヒトの意識を解明しようとしている努力の醜さ。
 政治的な風向きが変わったのをきっかけにして、このあたりの流れに対するはっきりしたことを書くべきかも
しれない。