クリムトとエゴン・シーレ展

 今から結構楽しみで、何の作品が来てるかちょっと覗いてみる。シーレの
作品の量が多いようなので、体調を整えてみないと辛い気持ちになりそう
なのだが・・・(分離派会館、たぶん「行きたい」と思って見にいけた建物の
なかで、一番か二番目くらいにきれいで素敵な所で、金色とストイックな
白の組合せが目の前にさっと現れてきた時には、そこだけ全然違うものの
ように感じたのだった。常設してある展示以外には現代アートみたいなもの
が何点か飾られていて、それがまた異様にくっきりしていて面白い感じのもの
だった)。
 クリムトはさすがに複製で飾っても映えない気がするので、ポスターが欲しくて
も我慢しているのだが、あれだけ描き込まれていても全然鬱陶しい絵になっていない
のは理想的で、何でもそんな風に行くといいと感じる。

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 「ブライアン・ジョーンズの死因究明に警察が動いている」http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200908310027.html
という話にびっくりしたのだけれども、それ以上に「ロマン・ポランスキーが今頃淫行で逮捕」という話にも
驚く。前者は亡くなったのが1969年で、喘息の発作→プールで溺死じゃないんじゃないか・・・という話は「ストーンズ
に消された男」という本に詳しい(私は詳しくない。というより、相当駄目なほうの「精神的に滅入る方のヘンな霊感めいた
体験」がブライアン・ジョーンズがらみで、実は生涯一ブライアン・ジョーンズだと思っていたときに、部屋にポスター
を飾っていて相当気味の悪い目に遭ったのだ)。
 ロマン・ポランスキーどうしても「ヘルター・スケルター」を思い出すのだが、これも私は詳しくない。というより
別段詳しくなりたくもないし、例えば「ロックとサタニスム」とか「セクシュアリティと心理操作」についても詳しく
なりたくない。大体リアルタイムだと68年を体験していない人が、サブカルとか新興宗教のマトリクスを利用して革命の
外傷性を反復する話は無視したほうが精神衛生上問題が少ない気がする。精神衛生に関わらず衛生上の問題も回避出来る
ような気がする。そういう話にはまってる人の語彙が殆ど、自己愛性人格障害とか転換障害の同調性(例えば「彼岸花
という言葉が重要視されるとワッとそればっかりになる感じとか、「蝶」だったらそれをしつこく符号として使う感じ
とか)で満たされているように感じてしまうのは私だけなのだろうか。 あと68年のフォロワーじゃなくてちゃんとその頃
に青少年だった人も、それはそれで(余裕はあるにせよ)もうおじいさんの年齢に差し掛かってるからか、なんかそういう
儀礼がらみで増強してるときとそうでないときの温度差に人工的なところがあり、読んでて気持ち悪い感じがする。
 というか、この話に一貫して科学的主観性が働いていないことに驚く。「それ」を通じて、人間の思考と神経反応の何を
解明しようとし、どう果たされなかったのか、大体何の技術が問題になっていたのか・・・は、40年後じゃなくて今はっきり
させた方がいいような気もする。

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