量子力学と私

仕事場から帰る途中の駅ビルで、朝永振一郎量子力学と私」を購入する。中に書かれている事のいくつかは「鏡のなかの世界」とも重なるが、ハイゼンベルグと共同研究をしているパウリについて比較的話し言葉に近い感じで書かれていて、漸く何となく意味が取れる。

 仕事の合間の電車で読み通すが、量子力学は難しく、読んだような気がしない。こういう時に、しっかり内容を確認した上で、ある時節の量子力学
の研究はここまで進んでいて、今人間の心理領域に適用するのにはこんな物理学の方法が取られていて、結果この研究はどれだけ進んだか、どれだけ退嬰
したか・・・ということを説明出来る人が居ればいいのになぁと思う。(誰か、そういうオーソドックスな科学者とか科学ライターみたいな人って居ないの
だろうか。オカルト一切抜きで、同調圧力も取り込まないで気象について説明できたりする人。この同調圧力を一切取り込まないで気象について説明
する、とか、単純に考えたら物凄い笑える言い方なのだけれど)。
 ユングと書簡を交わしているときのパウリは何となく読めても、ハイゼンベルグとパウリの往復書簡は何を言っているかわからないの
だろうなぁと思う。