映画、

頼まれ仕事の出先で眺めていたアカデミー賞の受賞式で、アバターが三部問受賞のシーンを見る(「ラブリーボーン」は作品賞を取らなかったようだ)。何日か前から何故か異様に張り切って「アバター」に再言及しようとしている自分がおり、それはある意味「症候」の声でもあって誰からも望まれていない気がするのだがそれもよし(大筋は私「も」ジェームズ キャメロンという人が結構好きであり、その好きさが今は閉店した昔の勤め先で繰り返しプロジェクターから壁に投影されたタイタニックを見た事に由来している、という話なのだが、ストーリーとかキャスティングは措いても、あの画面一杯水しぶきと昔話という環境は何か脳の働きをスッキリさせるものがあった。「アバター」に出てくるネイティリは多分Natureの事であり、物語の状態では誰も仮想と現実の対立なんて読み込まない、云々)。

アバター」も良かったのだが、封切直後に一位になったというラッセ ハルストレムの新作も凄く気になり、いつ日本で公開されるのだろう、と思うのだった。私ハルストレムも大好き。「サイダーハウス ルール」も「ショコラ」も「シッピング ニュース」も。「シッピング ニュース」を慢性的に集客出来ない映画館でほぼ貸切のような状態で見ながら、身の切れるような家族の業を感じたことを思いだす。