箱に暮らす

 定期的に見る白昼夢のようなもの(それはどちらかというと疲れているときに
数分ウトウトすると考えにスッと入ってくる感じなのだが)。
 箱に暮らす、というより、この世界そのものが何かの箱(必ずしも四角くない)であり、内面もそんな風に構成されている
ということ。コバルトブルーでムラがあり、それに内部化されたり、それが内部にあったりする。折りたたまれた生地の目の
粗い部分から光が漏れていて、やはり腑に落ちる形で閉じられた箱状のものを少しだけ照らしている。