帰ってきたピエール・リヴィエール

 絶版なので驚いていた「ピエール・リヴィエールの犯罪」が文庫版になって帰ってきたらしく、
 でもこのサイズの本で読んで、ピエール・リヴィエールに無理なく感情移入出来てしまったら
 結構嫌だなぁと思う(大体「批評と臨床」を読んで、後期のドゥルーズがここまで身につまされて
 よく解るというのも何か怖い話よねと感じる。ドゥルーズパスカルキニャールに言及しており、
 大体オウム事件のすぐ後位の時期、私キニャールばっかり読んでなかったか。この人は68年とか9年
 位の政治的動乱の時期の、フランスの右派というかアナクロニックな正統性を持った文章を書く人
 なのだ)。