糸とんぼ

職場からの帰り道に「糸とんぼ」みたいなもんを見る。
糸とんぼって居るのかわからないが、普通のより若干細くて
翅が心もとない感じ。でもしっかり飛んでいる。つーっと横切られて
どこに飛んでいったのか解らないが、何となく得をした気分になる。
(すっと広がる、水溜りとか草地の気配みたいなもの)。何となく
安全ピンみたいなものの雰囲気も感じさせられた。

憎悪犯罪と穢れのコスモロジーみたいなものが在る、そういうものに
言及すると結局のところ宗教的な来世のようなものを信じていなくて
も、何か普通の人間の心身の感覚と遠い、そういうものめがけて自分が
収斂していく気がする(これは仮定で、普通に生活してる分にはそういう
穢れも憎悪も関係ないのだが)。そういう人たちは居て、一人ひとり業が
穢いので、あんまり触ったり触られないで済むように考えを組み立てなお
している、という(考えようによっては)高慢な感覚があった。

                ♪
 エレメントが四つあり、ウィリアム・ブレイクのアーソナ・ルヴァ・サマス・ユリゼンみたいにそれぞれ
キャラクターを持った象徴的展開がなされているというのは面白いことなのだが、普通の生活って絶対そう
じゃないし、考えようによってはそのことに広がりを見出してるな、と思う。