CCFL

必要があって照明メーカーが出しているLED器具のスペックをできるだけ調べたいと思うのだけれど、ショールームで確認したときに明るさ感を感じとる自分の感覚に減衰があると嫌だなぁと思う。(これはアロマテラピーとか感覚を験す事全般に言えるのだが)。提案したときにしっかり明るさが取れて過ごしやすいものどれだろうか。歩きながら人間の直覚の脆さみたいな事を思う。
電車に乗っていると側に立った方がどっかのメーカーの方であり、CCFLというのも省エネで納品する機会が増えているという話をされている。

傍に桜の木はないのだが、階段の上に小さい桜坊がひとつあり、鳥が来て啄むのも解りそうなきれいな色だった。
立体的な環、カレワラの事などを脈絡もなく思い浮かべる。
 聖書物語とかギリシャ神話とおなじで、ダイジェストの子供文学で読むのが最初の
カレワラは「ワイナモイネン物語」というタイトルだったので、神話のテキストとし
てどうかにすぐ思い至らないのだが。でも同じようなもの(原型というのともちょっと違う特有の質がある)を共有していて、それが心裡を連綿と流れていればちょっと
気分がいい。
 ユングの言う原型ではないのだが何かの類型としかいえないもの、展性について
ちょっと思う。と、同時に、みすず書房のMLでユング没後50年記念特集、という
記事を読んで、ユングって亡くなってから50年しか経っていないんだと思う。意外。
原型のロールモデルの何かが腑に落ちれば「上がり」になるような感じが釈然とし
なかったため、一時期ラカンのほうが全然まともな気がしていたのだが、「変容の
象徴」と「自然現象と心の構造」のユングはやっぱりすごいよなと思う。
 そのすごさってじぶんの感情と字(か、言葉)がとても古い場所に在るときの
すごさなのだ。だからものすごく古い人、古典の中の人に感じられることがある。