DREAM TIME

かんざしの形に地面に落ちる影が頭の上からでなく、肩の脇の部分から長く硬質に続いていて、白い骨の質感の中にガラス質の赤や青の色味が散りばめられている。風が吹くとかけらのどれもが波打って生き物の影を移し出すのだが、全体を見ると一人の平凡な人間の姿にしか見えない。


さすがにこの気候だと歩きやすい気がするのだが、震災以降散歩していないな、と思う。3ヶ月経過した。どれくらい復興が進んでるのか、それにしても赤十字って意外と悪。

何となくではあるが夜に眠る前のすっきりした穏やかさだけは戻ってきた気がし、昔みたいに何も考えずベンヤミンを読んだりしたいと感じる。
細い溝がうがたれた緑青色の引き手がついた襖をそおっと開けて、庭に出るまで歩来ながら自分の背丈だの心理がとても心元ない、という景色の断片。 ♪
普段読まない雑誌だが見出しが気になって東洋経済を購入。電車の中で読む。科学技術情報をミスリーディングしない為にはどうすべきか、という事を放射能とか原発周辺の事象を中心に書いてあるが、以前と比べると携帯基地局の電磁波問題について情報が表に出るようになったなと思う。 で、どうすればよいのかの決め手みたいなものについては、割り切るのが難しいが、早いとこシックハウス症候群のように認められて、対策がすすめばいいと思う。

「メディアの病跡学」は何となくしっくり来なかったので(それにしても「メディアの病」はひどい)、タイトルをもとの「MAGIC SPELL」に戻そうかと思いつつ、最近ほんとに感覚の基礎のところにある言葉の原初性みたいなものについて考えずにはいられない。 ♪
2030年代に連動型の巨大地震が、ほぼ確実に起きるという予測が怖いが関西圏も無傷ではないらしく、そうだよね日本中地震には弱いねと思う。
地震がきっかけで短期的にぱたぱたと脅動されて人が大移動する事を(殆どそれだけを)祈りたい人が居る事がよく分かったのだが、そういう人が外在する脅威に売り渡してるもの、現実に掛けてる呪いって何なのか。
関西電力の節電要請に噛み付くのも含めて、内田樹先生完全に災害がらみの経済ゴロみたいじゃないと思う。

ハル・フォスターの新刊を買う前に「視覚論」を読み直す。