水辺の

パワースポットかどうか解らないのだが、箱根に龍神信仰の祖型みたいなものがあって、機嫌が良いときに遊びに行くとそういうものの感覚が感じられるのは確か。

そういうものは本当は海岸線沿いに脈々とあって、オカルトと関係なく点在する事で意識に馴染んでいるのだけど、そういうものを自然に内在してて自己意識ときれいに重なるものとして見ることだけが難しい、という気がする。
何か存在論的な部分である感じがするのは突拍子もない霊感とかと全然無縁。
必要以上に外向してなくて場所に内奥がある時、多分そういうものを感じとってるのだと思う。が、合理的に説明するとそれは何なのか。

 芦ノ湖で遊覧船に乗って寄木細工を見てから調子に乗って三浦半島とかで民家みたいなところに上がりこんで
海産物を食べる、という鉄板のコースがあって、幸福で幸福で仕方の無い景色なので、そういうものとあんまり
変わりないものが地方の色んなとこにあっただろうなと思うと、そうそう簡単に人は移動しないよという気がす
る(と同時に、東海沖地震というのは絶対に起きると言われ続けていて、そのとき小田原沖とかは壊滅的になる
と子供の頃に聞いた。どう逃げようか本気で相談したこととか思い出すと泣けてくる)。
 微細で入り組んでいて、見てるとどんどん自然の中に溶けて変わっていくような感じが海岸線沿いの景色にはある
ので、そこに色々なものが反射すると自然と龍とか水棲の大きな生き物を思い浮かべてしまうのだろうなと思う。
 それはどこか、容易に見透かされないこととも通じてるのだが。
 よい箱