夢とクリアランス/えのきの精霊

 夢は結局のところ検閲の機能していない世界なので、
 情報を取捨選択することが出来ないため、もし仮に
 他人が人の無意識とか夢の素材をそのまま脳から看守
 するとしても、大抵をノイズとして扱わないといけない。
  
 ノイズでしかないものに対するクリアランスとして<自我>
 と<抑圧>がある訳だけど、洗脳と言うのはこれをそれまで
 構築してきたものと全く別物に組み替える手段なわけで、
 その手段を濫用する人間が例えば自分を<犬>に擬えようと
 しても、あんまり深刻に聴くべきじゃないと思うのだ。
 実際犬じゃないわけだし。(だからと言って取り立てて
 猫に似てるとも思わないけど。猫はあんまり変なもの拾い食い
 しないイメージがある)。

 クリアランスの形というのは、せいぜい20位までに固まる訳で、
 その後縁もゆかりも無いようなカルトの契機が自分の感覚を
 変えにきたとこで、受け入れようがないじゃないのと思う。
 そういう事を考えると、家で飼ってる犬を延々女の人に擬えて
 変に寝かせたり訳のわからないセリフをあてがってる60男って
 大変気持ちの悪いものに思える。
 
               ♪
 えのき文庫は、えのきの精霊が2ヶ雲に乗って飛んでくマークなのだなと思いつつ、
 特に内田樹先生と茂木さんにお願いしたいのだが、私の読みたいと
 思ってるフランス文学訳されてないため(特にレリスのハードコア
 なもの※より語よりの)、いい加減邪魔しないでくれないかと思う。
 
 それにしても「思考盗聴」は・・・
 日本で日本語ベースのシュルレアリスムの研究家が、もっと増えた
 ほうがいいと思うのだが(そうすると思考の領域で起きてることと
 言語文節が、自分の身体とか生活イメージにどれくらい影響を与えて
 るか解るので、対抗の手段になる)。

               ♪
 風が気持ちいい。