結局のところ/おかしいから

憑依的なものや獣性というのは(オカルト関係なく)在り、そういう
ものは心身を沈ませるので、要らない場合はっきりとそう言わないと
気分が悪くなる、それだけのごくシンプルなお話なのだと思う。
そして現実的には、誰もそんなところに滞留していない。
糸井さんも茂木さんも、結局不快をきつい言葉で表明しないと落ちない
のだった。でも、例えば変わった配列の結晶があり古いタイルと同じ
ような懐かしい様相だとして、それが善いものとして直覚に与えられ
ているのが、恐らく科学知の解りやすい形なのだ。そういったものを
遮蔽してしまうものは不要という事なのではないかと思う。

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仕事の事を考えながら、改めて蓄積された徒労感をクリアにしようと
思う。
医療事故がらみもそうだが、電磁波が本当だったら大変下らなく、そ
もそも何故そんなことをするのかというお話なのだが。
ご都合主義で下卑てるという事なのだと思うが。
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ibook呪わしいほど使い切れていない。これが普通の感覚で熱中して
使い切れれば、憑依とか糸井さんのクリエイティヴィティなんて丸っ
きり関係ないのだが。あるものを買って使おうと思っていればこれは
要らない、という価値判断さえ鈍らせるクリエイターなんて犯罪者。

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トマス・ピンチョンってノーベル賞の候補になるんだなぁと面白い
気分で眺めていたのだが、本当に一時期凄く豊かに、殆どどんな
本もあるんじゃないかと思うほどに色んな本が翻訳されていたのに
書籍バブルも含めて変な人がでずっぱりになっているのは一体どう
いう事なんだろうと思う(「トマス・ピンチョン全小説」の方がよっぽ
ど茂木さんなんかより重要ではないか)。これだと本屋さんは怒るわけ
だよねと思う。
ハイパーテクストっぽい感じからも聖書学っぽい感じからも楽しい感
じなのよねと思ってWikipediaを見ていたら、ドン・デリーロの名前もあり、
今大災害に遭って原発事故が起きて情報がかく乱されている状態から
したら、ものすごく身につまされる作品を書いている人だと思う。
(「男がおっぱいになる話書いてるとやっぱりノーベル賞貰えないんだね」
という話になったフィリップ・ロスはちょっと違うのだが)。
 何だかパクッたり人の生活をトレースしてまで部数だけ出そうとしてる
人が、本物の詐欺師に思えてきた。あと、いつまでもポストモダン前夜み
たいなノリとか業界人みたいなノリとか、明らかに変だと思うのだが。
(それを思うと震災直後につい思い出してしまった吉本隆明さんは、本物の
思想家なのだと思う)。
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小説的な想起力とか構想力を与えてくれるクリエイティヴなものに
比べて、すごく卑小なものがあり、そういうものは苦しい気分になる。
それが脳科学でもコピーでも変な扇動でも同じことだけれども。