パサージュ論の

エコール・デ・ボーザールとエコール・ポリテクニークの話は大変面白いのだが。

・・・それ以上にベンヤミンを読んでいると、単に書かれたものに対する真っ当
な批評性ってどういうことかと考えざるを得ない。というのも、批評という
より科学技能なり絵画市場の権威性だけ取り込んだ上で、単に作品に隠語とか
内輪ネタで軒付けしてるようなおかしい感じの感想文を見るからなのだが。
(ブログの内容がちょっとかぶるだけでも気持ち悪いのだが、ほんとに
職業作家でエンターテインメントじゃないものを書いてる作家の方が、そんな
事されたらたまらないんじゃないか、という気がする)。

ある時期までそこそこ普通に読んでた批評(それは端的に形式についてのもの
でもあった)の内実と、何かあまりにも違う
ものが展開されているのに呆然とする感じ。ベンヤミンとか、一緒にしては
ちょっと違うけど高見順みたいな人の方が、小説なら小説のフォーメーション
に対して具体的で、ずっと永続性のある事を書いてるんじゃないだろうか。
             ♪
ある種の精神構造がいかにポルポトに似てるか、淡々と考えながら、結局
起きたことと起き得ることを史実に従って書けよと苛立つ。