外界が

暖かくなりかけており大変に気持ちいい。幅のある感情の中に景色が折り込まれていく感じ。収穫逓増も所有者のいない日向に植えられた蜜柑とかレモンの増加みたいに命に支障のないものなら素敵なのにねなどと思いながら。経済原則だけものすごく先鋭化させたら、宗派とか関係なく生贄がどうとかというパラノイア的な話にはなり、それは陰謀論があるかないかとまた違った話のようにも思える。そういうものをとても自分の感覚とは遠く苦手なものに思う(それで中井を読むとクリアランスがとても取れている気がする)大きめのレモンを五個も六個も紐で結わいて日向に置いてあり、そこだけちょっと周りから浮き上がって白くなっているような景色があるとすればかなり好き。 ♪
非線形システムの話があまりに予報モデルの話と噛み合っているのでとても感動する。初期設定の段階で大きな差異があるとあとあとの演算でそれがどんどん増幅される、という事なのだが、こういう事を無防備な生体に適用しようというのはやっぱり科学者とか医師としては相当おかしいんじゃないかと思われる。
デイトレーダーのような人が沢山稼いで羽振りいいとかいうのは奇異と思わないのだが、例えば40代の年収が五億ある(テレビに出ている事にする)医師が赤の他人の20代の女性に対して、自分の年収が同年代の何十倍とあるからという理由で向精神薬を無断で投薬するとしたら、医療倫理のようなものに照らしてかなり壊れた医師のように思う。
バカの壁に釈然としないのは、なんかそういった医療倫理的なものを麻痺させる為の布石に過ぎなかったように思えるからという気がする。死体の方が生体より心理を加味しなくて済む分エコノミカルな存在であり、共通認識を死体や虫のそれを基準に書き直した上で少数の科学的主体が心理をオーソライズすればよい、という提言があればかなり突拍子ないと思うが。

個人の自由意志にしろ人道的におかしい状況にしろやっぱり存在する訳で、複雑系の研究割と教会の傍のようなところで盛んでありその背後にキリスト教エートスはあったのだろうと思うが、仏教系カルトにはそれがなくまず最もらしい換骨奪胎があり(茂木クオリア理論だの)、あとはひたすらそのカルトのインカムが増えるようなかたちで話を盛ればそれでよいのだと思う。ほんと不気味。十分ファシスト体制かと思う。科学者が研究しながらナチに引導を渡さないで済むにはどうしたらいいかというのは結構大きかったようなのだが、予め連帯責任的に解剖とか洗脳に値する生体のボリュームが生活圏の中で割り当てられてるとかいう話になったらかなりホラー小説っぽい。気持ち悪いというのもそうだが、それが歴史的パタンとして何に当たるのか書き残す事が出来ないと意味がない気がする。

糸井重里と仕事をしている料理研究者の神経を疑う。蝿もそうなのだが汚物も食べ物も見境なく吸うとかほんと駄目で、第一何か諜報的に相手に自白強要する側が自分のキモさを強調するのも世話ないと思うのだが。こうなるとばい菌の世話を出来る女性の名前だけでも自分の中で把握しておいて、自分と根本的に違うと思っておかないと駄目な気がする(それにしてもNHKの番組自体は大したものじゃなかったという事なのだが、尚更テレビ持ってる人に受信料支払わせるの傲慢じゃないのだろうか)。

日常的に生活してて複雑系の議論は全く必要ない訳であり、普通に生活出来ればそれで十分だという気がするのだが、何か科学をネタにロジックの破れ目を他人に強迫的に受け入れさせるというような手口が蔓延してしまうタイミングがあったのだと思う。