村上春樹の新作

を、どうするか迷いつつ考えてみれば「1Q84」を目的喪失して読み切れなかった事を思い出す(これは凄くいけないことかも知れないが、小説で「こういう人なんだ」というのが分かるとあとそういう人であることの確認になり、直子そういう人ジャック・ダニエルそういう人カフカそういう人青豆そういう人、という確認作業に始終する自分がいる。多崎つくるは色彩を持たない人)。

歩きながらごたごたに巻き込まれたお嬢さんの居るTさんと上林暁の話をしたかどうか精確に思いだそうとしている、それからとり天のお陰で大分というところに楽しくて良いところのイメージを持ちつつある(同じものに鯛車があり、鯛に紐つけて引っ張ったら可愛いだろうという発想はあどけなくて好き。)