2008-01-01から1年間の記事一覧

運動しにいく

ニールスヤードレメディースという、アロマとかリラクゼーション関連の資材を扱っているお店で働きたいと思っていた事があり(インテリアコーディネーターの資格を取る前に、民間のボディセラピーの資格を取っており、それで仕事するつもりだった)、その頃単…

恐怖と美についての覚え書き

ではないのだけど。 少し前の日記に、変なグラビアアイドルにプライバシーを持ってかれて不快だという話を書いた。はずみで書いてしまった「家筋が変」というのは言い過ぎだったかもしれないけれど、目つきを見ているとどう考えてもまともじゃないと感じるた…

もうコートを着ないと

ちょっと寒い(ので、9月30日に衣替えとして早々にコートを着る)。 去年の終わりから今年初めにかけて周りから散々言われてた「お前はブスでセンスが悪い」みたいな文言がようやくすーっと身の周りからひいていってほっとする。デブとも言われなくなる。(…

アルス

葡萄色のシルクで出来たワンピース。ウエストは高く絞ってあり、プラスチックの透明なベルトがまわっている。ベルトは前面で大きな蝶結びを作るデザインで、その曲線は柔らかそうにも手が切れそうにも見えた。 蛍が丸く光を発している様子が一面に描かれた、…

人格障害者との関わり方

電車の乗り換えの時に、以前職場の同じだった女性とすれ違う(私は派遣社員で、その人は出向先の正社員だった。確か3つくらい年が離れていた)。何か言いかける感じで、丁度電車が出るところだったので挨拶も出来なかったのだけれど、当時色々シビアな状況で…

小林秀雄に「夏よ去れ」という詩があって、とてもよい気がする、という話をしながら、つい夢中で小林秀雄の批判みたいな事をひとくさり喋ってしまう。私は、作家が色々な意匠(にしか見えないのかもしれないけれど、実はなまなかな本質主義よりリアルな感触の…

嫌悪

「妾にも子供のころの楽しい夢があったとしても、それが一体今の妾に何でしょう。この惨めな心を透さずに、妾に何が思い出せましょう。誰のせいだか知らないが、ほんとに誰のせいだか知らないが、もう何も要らなくなってしまいました。思い出が楽しい程、阿…

金のさくらんぼ

あいづちをうちながら、階段をゆっくりと下っていく。階段は硬いが隅のもろい石で出来ており、何かの虫がずっと昔に落ちた跡が点々と黒い斑になっている。場所を通過するというよりはあいづちにあわせて、軽く波打った葉が視界を染め上げる。その葉の下には…

オフィリア

天気がものすごくいいので歩いてて気分がいい。のだけれども、出先でケンタッキーに入ったら、多分20代前半の女の子が、携帯電話で、自分の家が「30代の地っ味ーな感じのメガネ掛けたキモい男」に盗撮されていて、カメラが仕掛けられていたのを警察が検…

打ち合わせ

日中色々考えながら繰り合わせているお陰で、ようやくもとの通りの考えのパフォーマンスが戻ってくる。11月にインテリアプランナーの資格を取るための勉強をし始める。 糸井重里(さんって書く必要はない気がする)が複雑系について、今日の日記に書いている…

欠損

一昨日の夕方くらいに、日記のタイトルを「もぎもぎ」にしようと思ったら早速茂木さんの日記にあだ名について書いてあったのでやめる事にします。 これ、詳しい人に聞きたいと思っているんだけど、チャーマーズのクオリア理論って西海岸っぽいちょっと退廃し…

やわらかい花壇

古びた石が二段積んであり、それは深刻な黒色をしている。けれど内部に水を湛えているような気配もある。石の上面に苔がやわらかく密集して生えており、何か別の景色から切り出してきたように鮮やかだった。眺めていると空気を円に滲ませながら、それは黒色…

メモ

「意識と認知の関係の主な結び目は、現象に関する判断にある。われわれの意識体験は、孤絶した現象の真空地帯にあるのではない。われわれは自分の経験とその中身を自覚し、それについて判断を下し、そしてそれについて主張するに至る。私が赤いという感じが…

夏の映画

インディ ジョーンズを見る。たぶんテレビの再放送で最後に見たのも5年以上前で、インディ ジョーンズという人がどういう立場の人かとっさに思い出せなかったのだけれど、オープニングから数分でこの話はちょっと含蓄があるなぁ、と思った。時節は冷戦構造…

二重真理説について

つけ焼き刃みたいな感じだけれど、ガリレオと二重真理説について少し確認する(哲学的真理と神学的真理の違い、みたいな事らしい。つくづく、そういう考え方があったという事が思い起こされにくいというのは怖い事だと思う)。 神学的真理を担ってるのが正当な…

かけらの家具

エメラルドの波をアームに取り付けた白く、小さい椅子。座面には白い 繻子がくまなくはりこまれており、座ると背やアームに彫り込まれた波と 風と何か明滅するもののモチーフが、神経や心理を内側からゆっくり「大丈夫 にする」。大丈夫になったまま、あまり…

科学研究費

お茶を飲みながら、結局のところ科学研究費をやたらとつぎ込んで、民間から被験体をとって神経工学の実験をしてる、ただしそれが見込みほどの成果に結びついていない、、、という事が、2000年代初めの事実としてあるんじゃないか、という話をする。 ただ、そ…

ナイアガラー

大瀧詠一(師匠)、今までと聴いたことがなかったのだが、、、ナイアガラ かっこいい(私はスペクター・ポップの最初の「ダダーン」というところが好きで、あの 「ダダーン」のおかげでじぶんはかなり助かってるなぁと思うことがある)。 プライバシー関係、…

中国や韓国

夕飯をたべてゆっくり帰ってくる道すがら、何だかとっちらかったままの事柄が幾項目に分かれるのか考えてみようとする。 (気象と心理については、私昨年脳科学と多分微積分にも詳しい男の人に振られたのだけれど、その振られ方が、私「人の思考は読めますよ…

正気について

たまたま、数日前に以前の同僚に会い、元気に過ごしてますか?と聞かれる。 で、今日そのもと同僚と食事をしながら色々とつもる話をした。同僚とは建物の断熱材の敷き込みの仕事をした事があり、その仕事は自分にとってそれ以上の意味も以下の意味もなかった…

バウハウス デッサウ展

素晴らしい展示で、色んな事を考えさせられる(私にとってはナチと建物の絡みのこと、居住権のこと)。見終わった後に、ステッドラーの限定版シャープペンを買ってしまう。 そしていまさっき、「汗だくのクオリア」みたいな方と階段ですれ違った。 ラカンどう…

蝶のモダリティがある寝室

それにしても、茂木さんは私の書いたものにいい加減インスパイア されるのをやめてくれないかなぁと思う(蜘蛛の巣の話とか、まるで そっくり)。 けれど、「蝶のモダリティのある主寝室」というのはいいですねぇ。 「えんどう豆の上に寝たお姫様」という話…

捕捉

「脳科学を建前にしてヒトの感覚質を解明しようとする人は先行研究をアーカイブする態度が欠落している」というのは大変な言いがかりでした。 デイヴィッド?チャーマーズについて書かれた記述を読んだら、チャーマーズが先行研究についての文献を二万点集め…

霧がかる

夕方から夜にかけて、外を歩いてると、ぼやっと霧がかっていて気持ちがいい。 行き掛かり上よく考えるようになった事のうち、気象と心理的環境が連動しているかしていないか、みたいな事があるのだけれど、例えば雨が不遇とか悲しみの表象になるとしてもそれ…

フレア

フレアが在るときに、昔在った惑星も見える。それは遠くで星としての 命を終えて空を翳らせたが、小さなフレアの中では、在るように見える。 在るように見える、というのは在るのと同じことで、やがて厚みを増し 呼吸を繰り返す、星のかたちをした小さい檻が…

求龍堂求龍堂

curieuxから来てるの知ってました? 「出版社からスカウトがくる」というか、何かブログに書いている事が見込まれて倉庫管理→企画とかどうか、と言われた場合、白夜書房だったらライターが出来そうな気がする。というかみすず書房が好きで好きで仕方ないのだ…

ごくあたりまえに、憎悪犯罪があり、精神操作があり、私がいて世界が

テネシー・ウィリアムズの作品に書かれた景色について。 たぶん今日の日記のタイトルに書いたような出来事が、てんで ばらばらに並列していて、救いようもなく豊かに動いているところ を思い浮かべる(その豊かさは、絶対的な禁止とか全く不自由な痛み とか…

リンスの小瓶

濃いブルーの、じょうごを逆さにしたかたちの壜に入っている。壜の底は大きく内側にせりあがっており、その部分は透明で、複雑なカットが施されている。中に詰められたリンスは一晩髪を軋ませたが、朝櫛を通したあとの髪を、柔らかで他にない漆黒に見せた。 …

新しい通り道

さっと風が吹いてその時だけ、熱のこもった雨で濡れた道が明るく、冷えて照らしだされる。道を舗装している小さくて四角い石。足を取るようなとっかかりはなくすべらかで重みがあり、舗装がかろうじて、道が周りの空気に溶け去ることを押し留めている。その…

宮崎勤

死刑が執行されたのが、秋葉原の通り魔事件に対する見せしめだという説を読んだけれど、抑止力にならないような気もする。 宮崎勤の書いた死刑取り下げ要求の文書はすさまじくて、読むとこういう人の事をスキゾフレニックと言うのだろうなぁ、と感じる。 (秋…